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生前遺影 [仕事]

 NHKで「生前遺影」が紹介されていました。昨今の葬儀事情のひとつとして、「自分の気に入った写真を葬儀用に撮っておく」というお客様が増えており、それに応えて専門のスタジオが人気を博しているというもの。当店でも以前からそうしたお客様の声は聞いていました。あらかじめご自分で気に入った写真を持ってこられて「これを遺影写真として使いたいので着せ替えにしてほしい」というケースがありました。
 しかし、いざそのための写真を探すとなると、なかなか気に入ったものが見つからないということはあります。年間70〜80枚くらい遺影写真を作っている当店でも、そうしたお客様の選んだ中で「良い写真」には滅多にお目にかかれません。それもそのはず、昔から「縁起でもない」と葬儀の準備などしないのが通例でした。
 しかし、考えてみると人間には遅かれ早かれいずれ必ず「その時」は訪れます。ある程度先のことが自覚できたら、後に遺る人たちの写真を選ぶ苦労も考えて「これを使って」と遺しておくのも思いやりかもしれません。本人が気に入った写真が遺影になるならば、心残りも減ることでしょう。
 そんなわけで、当店もそうした要望に応えて「ご希望の場所へ出張撮影」いたします。お気に入りの場所でお好きな服装で、趣味の小物などを配して、思いっきりリラックスして、人柄のにじみ出るような写真を撮らせていただきます。

いままでなかった注文 [仕事]

今年、初めて手がけた仕事が三つあります。

1、家族記念写真・出張撮影
 ちょうど函館で桜が満開の頃、以前に葬儀関係で写真を頼まれたお客様から「子供のお食い初めの写真を撮って欲しい」というご注文でした。ちょうど親戚も集まるので記念写真を撮りたいとのことでした。どんな写真が撮れるか分からなかったのですが、ライティングの用意をして訪問しました。
 一般の家庭でスタジオ風に写真を撮るというのはなかなか難しかったのですが、なんとかうまく並んで戴き、赤ちゃんを中心にして撮ることが出来ました。
 後日、出来上がった写真をお届けして大変喜んで戴きました。そのとき、「実はその前に赤ちゃんとスタジオに写真を撮りに行ったのですが、たまたまご機嫌が悪くて良い写真が1枚も撮れなかった」ということを知らされました。若いお母さんもとても残念がっていたらしいのですが「まさか実家でこんな写真が撮ってもらえるとは思っていなかった。撮れて良かった」と言っておられたそうです。

2、昔のレコードをCDに変換
 「ネットで調べたのですが…」と電話があり、「昔好きだったレコードが、プレーヤーが壊れ、今聴きたくでも聴けないのでCDプレーヤーで聴けるようになりますか?」とのことでした。お目にかかってみると、年配のご婦人で昔、社交ダンスの経験があり、その頃聴いたダンス音楽のセットアルバムをCDに変換したいと言うことでした。二週間ほど時間を戴いて一曲ずつデータ化し、全部で8枚のLPレコードを6枚のCD-ROMに変換しました。1枚あたり3000円×6枚です。新しいCDを買いそろえるという方法もお知らせしたのですが、昔から聴き親しんだLPを聴きたいと言うことなので、やり甲斐もありました。レコードのノイズもそのままデータ化されています。
 
3、花嫁衣装の着せ替え
 自分の母親が介護施設に入っている主婦(50代)の方から、「昔の白黒の婚礼写真なんだけど、花嫁の色打ち掛けを白無垢の衣装に替えられるでしょうか?」と聞かれました。「たぶん出来ると思いますが、まずその写真を見せて戴けますか?」ということで、そのお母様の新郎新婦姿の写真と親族との集合写真を預かってきました。その時なぜそうするのか事情を聞いたところ、そのお母様が「自分の結婚式の時に白無垢の花嫁衣装が着たかったのに、親に許してもらえなかった。そのことがずっと心残りでいる」と話していたというのです。母親に白無垢の花嫁衣装写真をプレゼントしてあげたいということでした。
 着せ替えの「素材」探しに随分時間がかかりましたが、なんとか調達して仕上げることが出来ました。ご本人がその写真を見て喜んでくれるかどうかは、想像もつきませんが、出来ることをしてそれが人の心に喜びとか癒やしになるならやり甲斐のあることだと思います。

修学旅行 [仕事]

この時期の大倉山・ラージヒルジャンプ台です。8月5日にはサマージャンプ大会が開かれるそうです。
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中学校の修学旅行に同行させていただきました。
昨年の震災以来、函館市内の中学校の訪問・宿泊地が変わりました。
従来の定番であった東北地方から道内に変わって2回目です。
今回は、登別時代村、札幌ドーム、工場見学、大倉山ジャンプ台、丸山動物園、ライオンキング、小樽自主研修という流れでした。
面白いと思ったのは時代村での「寺子屋」でした。
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「ものづくり体験」の前に簡単な授業をやります。内容は「ことわざ・江戸しぐさ」で、現代風に言うと道徳教育みたいなものでしょうか。教えるのが元教育者であった方々で、なかなか含蓄のある内容でした。

札幌ドームではグラウンドに下りてベンチとかブルペンとかロッカールームを見学し、プロ選手たちの躍動と汗を感じてきました。

小樽で食べたチラシ丼が絶品でした。

新学期の証明写真 [仕事]

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中学生になると「生徒手帳」として、身分証明書を持つことになります。
この生徒手帳に貼り込む証明写真の撮影が、この時期の仕事の一つです。
所定の学校に出かけて、簡易ライティングで生徒たちの写真を撮ります。

顧客への貢献 [仕事]

写真撮影の仕事は色々あります。一般に「型もの」と呼ばれるスタジオ記念写真から「ブツ撮り」と呼ばれる商品撮影まで、風景、建築、動物…社会のすべての分野に写真は深く浸透していて、色んな撮影方法があります。

私が主に撮影しているのはスナップ(行事・舞台発表など)、人物 (ポートレイト・集合など)、スポーツです。そこにいる人々の一瞬の表情、雰囲気、心の動きなど、撮影自体は重労働ではありますが、とても楽しいものです。結婚式なども多く手がけてきましたが、最近は業界事情の変化もあり、積極的にはしていません。

スナップ写真の場合、撮影のあとは、少し苦しむ時間となります。撮影したカットの中からどの写真を使うかという苦しい「選択」の時間が始まるのです。自分だけの好みで選べれば楽なのですが、…いや、自分のための撮影は最初からそれを狙って撮りますから後々それほど選ぶ必要がありません。しかし、依頼されたスナップ撮影ではほとんどが偶然撮ることの出来た写真ばかりです。撮られる側の立場で、どの写真が良いのか考えるのです。

商売をやっていると、人が求めていることに対して、自分が一体なにを提供でき、どうやれば満足してもらえるか、と言うことになります。そのためにモノに限らず何かを付け加えることによって喜んで貰うことが大切だと考えています。当然ながら、それについての「適正経費」「適正報酬」といったことを並行して考えなければなりません。

世の中には、それと真逆の商売らしきものがあります。いや、商売とは言いたくないのですが「マルチ商法」と呼ばれるものです。キーワードは「楽をして金儲けができる」です。これは今では誰もが商売ではなく、詐欺であると言うことを知っていると思います。しかし、いまだに欺され続けている人々が居ます。どうしたものでしょうか。

お手軽な卒業式用DVD制作 [仕事]

卒業式・卒園式のシーズンを迎えて、ひとつご案内です。

写真のスライド・ショーに音楽などを組み合わせたDVD制作のご注文を受けています。

式の始まる前に出席者に観ていただくためのもので、5分〜10分程度の簡単なものです。

お手軽価格として¥5,000から(写真40〜50枚程度)制作します。

内容はご用意していただく写真で決まりますが、主に一年間の想い出シーンです。

巣立つ子の親の気持ちに寄り添ってタイトルも入ったりします。

今まで結婚式のプロフィール、創立○○周年、同期会パーティなどで、

つい最近は○○回忌の法事でご注文をいただいています。

高額な費用がかからないものを心がけていますので、あまり凝ったものは作りませんが、

観ていただいた方々の感動ぶりを見ると、写真の実力を感じます。

かえって動画よりも大きな訴求力を感じるのです。

当店で70インチ程度の簡単な上映設備のレンタルもいたします。

LPレコード、録音テープのデジタル化 [仕事]

 今から25年ほど前までは音楽ファンにとって必須のアイテムはLPレコード、磁気テープ(オープンリール、カセットテープ)などでした。SONYのウォークマンもそのバリエーションの一つとして大ヒットしたものです。音楽ファンはFM雑誌を買い、FMラジオでエアチェックし、LPレコードを買い集め、自分だけのコレクションを構築したものでした。
 しかし、CD-ROMの出現によりオーディオのデジタル化で様相は一変しました。さらに今iPod、iTuneが音楽の市場とともに音楽そのものをも大きく変えようとしているようです。この流れが一体どこへ向かっているのか想像もつきませんが「音楽を作るのも、受け取るのも人間である」ことに変わりはありません。

 今となっては「レトロ」になりつつあるLPレコードを持っていても「プレーヤーがない」「アンプがない」まま、物置の片隅にそれらを冬眠させている人は多いのではないでしょうか。そんな眠っているけど「想い出がいっぱい詰まっている」レコードに針を落として、そのままデジタルデータに変換し、CD-ROMに保存することができるのも文明の恩恵と言えるのかもしれません。

 というわけで、その「面倒な作業」を仕事として引き受けます。まずはご相談ください。音楽性はともかく、ノイズなどのないデータとして完璧なのはデジタルなので、それを望むなら市販の音楽CDを探した方が安くてクリアな音楽と出会えるでしょう。しかし、あのレコード盤に針を置いたときのノイズやわずかなスクラッチノイズなどを含めて愛好する人は多いはずです。すり切れるほど聞いたレコードには何とも言えない味があります。レトロです。
 私がLPやEP(ドーナツ盤と呼ばれた)を買い集めていた当時、レトロなものでは78回転の堅くて重いレコードがありました。鈴木清順の映画「チゴイネルワイゼン」のイントロの魅力がまさにそれでした。あの音を求めてSPレコードを買ったこともあります。「エディット・ピアフの芸術」はほとんど全曲がSPレコードのLPリマスター盤で、ノイズがたくさん入っているのですが、それが昔の「雨降りフィルム」の映像を見ているようで、リアルな音源のものよりもかえって癒される気がします。そんな気持ちのわかる人はご遠慮なく相談を投げかけてください。

DVDスライドショー製作はじめました [仕事]

「写真のスライドショーDVD」を作り始めました。営業品目に入れたいと思います。まだ製作料金の設定などはしていませんが、いずれ、いろんなパターンでお客様のご要望に応えられるようになったら「料金表」を作ります。今はテスト段階ですので一定の完成度を達成できるようになるまで、サービス価格で取り組みます。
結婚式の「メモリアル・スクリーン」とか「エンディング・ロール」などに使用するDVDを制作できるようになりました。
昨年購入したMacBook Proの能力を少しずつ自分のスキルとして役立てつつあります。「乞うご期待!」です。

ポートレイト写真のススメ [仕事]

仕事で「写真の加工」をしています。修正、合成などあらゆるデザインを含みますが、色んな要素の入った仕事に「葬儀の遺影」があります。お通夜や告別式の祭壇に故人を偲んで飾られる写真です。そもそも葬儀に遺影写真が使われるようになったのは戦後の事で、やっと半世紀経ったところです。だから「葬儀の写真はこうでなければならない」なんていう決まりはないのですが、いつのまにか「喪服・黒リボン額」というのが定番になっていました。しかし最近は額はカラフルに、リボンもお洒落になっています。
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問題は主役の写真です。この仕事をやっていてつくづく思うのは、本当に良い顔の写真が少ない事です。昔「写真を撮ると魂を抜かれる」とかなんとか言って毛嫌いしたと言う話を聞いた事が有りますが、いまだに日本人はそんな世迷い言を信じているのでしょうか。親族が亡くなって茫然としている時、すぐに葬儀の準備を始めなければならないと言う事情は分かります。しかし、遺影写真の出来を見ると別の意味でまた悲しくなる場合が多いのです。

もっと普段から「自分の気に入った写真」というのを用意できないものかと思います。アメリカ人などは自宅の居間、自分の部屋に必ずと言って良いほど家族の写真を飾ります。会社の自分の机の上にも飾ります。旅行に出るときさえホテルの部屋に写真を飾り、寝る前にチュッしたりします。(これは映画の中だけの話でなく、実際に私が何日間か同行したアメリカ人もイギリス人もそうでした。)そこまでしなくとも、免許や証明写真の他に、すてきな表情で写った自分の気に入った写真の1枚くらいは持っていたいものです。

という訳で、函館市内、近郊に限定して「ポートレイト写真」の「出張撮影サービス」を受け付けます。元気な人は「スタジオ」に出向けばいつでも撮れますが、それがなかなか出来ない方どなたでも対応します。少しばかり会話をして私なりにその人の最高の顔を記録致します。撮影と手札フレーム仕上げで、概算5,000円から10,000円(場所・条件により異なる)程度です。

昔の写真(プリント)の整理法 [仕事]

 先日、ある人から「大量のプリントの整理の仕方を教えて欲しい。」と聞かれました。事情を詳しく聞くと、子供が生まれてから小学生くらい迄は、撮った写真をアルバムに保存していたのですが、中学生になった頃からはだんだん撮る枚数も減り、高校生になるとデジカメが中心になったので少ししかプリントしなったと言います。大事な写真だけ写真屋さんでプリントするついでにCDに残しているのですが、今迄の30冊以上ある「重い」アルバムの写真とフレームに飾っていて色あせた写真をなんとかCDに保存したいと言う事です。

 確かにプリントという「アナログデータ」はCDの「デジタルデータ」に比べると量がかさばり、重くて整理しにくいですね。保存性もアルバムや台紙保存は30年くらいはなんとか大丈夫ですが、徐々に色あせするのはやむを得ない事でしょう。フレームに入れて飾ってある写真はもっと早く、光線の影響で3年もするとすっかり色あせしてきます。

 CDデータも厳密に言うと「永久」ではないのですが、きちんと管理すれば「半永久的」には保存出来ます。問題はデジタルが普及する前のフィルム時代のプリントのデジタルデータ化ですが、これは一枚ずつスキャナーでデジタル化する以外にありません。
 これにはパソコンとフォトレタッチソフト、スキャナーがあれば誰でも出来るのですが、一枚ずつのデータ化には時間がかかります。手慣れた人でも24枚をデジタル化するのにおよそ30分はかかるでしょう。ただ「画像を取り込む」だけでなく、ホコリ、キズを除去し色調整もしなくてはなりません。そこまでソフトを使いこなす人は少ないようです。富士写真フィルムのプリデジ・サービスに頼むと段ボール一箱約2,000枚の写真をCDにデータ化するには、大体95,000円ほどかかるようです。
 私ならその半額くらいでやる事が出来ます。大体100枚で2,500円程度です。

 よく火事や地震の時、どうやってアルバムやフレームを持ち出すかという話を聞きますが、CDなら簡単です。データさえ残っていれば後からいくらでも作り直す事ができるのです。
 大きく引き伸した写真もオーケーです。デジタル化した写真データは、パソコンソフトの「スライド・ショー」やビデオ映像と組み合わせて「ムービー」に編集する事もできます。最近の結婚式、卒業式などでみられるアレです。家族の記録がずっと残せるっていいですよね。


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