政治も「復興」させよう

未曾有の津波災害に対し、救援活動が連日報道されています。
地震という天変地異災害に、原発事故という「人災」が追い打ちをかけています。
かつてない重く、辛い現実が被災した人たちばかりではなく、すべての日本人に突きつけられています。

昨日、生協でイチゴ「とちおとめ」を買い、食べました。
普段より安くなっていたのですが、これも原発事故の影響でしょうか。
福島、栃木、茨城、群馬…農・牧・魚業の関係者たちの心情を思うと本当にいたたまれない気持ちです。

KDDIのウェブサービスに「jimdo こんなものが欲しい　こんなものは要らない」というサイトがあります。
ここに今回の原発事故による「風評被害の現実」が書かれています。
風評被害に対して、社会はどのように対応したらよいのでしょうか。

政府は基準値を上回る放射能の検出された野菜や牛乳に対して出荷規制をかけながら、
「ただちに健康を害することはない」を繰り返していますが、疑問です。
私は、もっと根拠のある具体的なアナウンスが必要と感じています。

第１に必要なのは、原発から放射能の漏れ、拡散がどのように広がっているかの情報です。
大気の状態などは、フランスやアメリカが「日本側の情報公開が不十分」と言いながら、独自にシミュレーションし、リアルな映像を公開しています。
日本政府なり気象庁がきちんと公開して欲しいものです。

第２に、「摂取すべきでない」ものにもっと科学的根拠を示すべきです。
懸念されるすべての地域の農産物、水道水などに対してどのような検査をしているのか、何を以て「安全」「危険」を判断しているのか。
それがないと「あの地域のものは危ない」という間違った不安が広がることは避けられません。

折角正しい情報を公開しても「政府が信用できない」となるのが、もっとも恐るべき事です。
震災の直前まで国会で行われていたことを考えると、信用できなくなるのは当然です。
しかし、この震災をきっかけに「日本の国会と政府が立ち直ること」を、私は期待したいのです。
はたして「叶わぬ夢」なのでしょうか。

コメント 1

初めまして。
「ただちに健康被害が出ない…。」ってどういうことでしょう？とても曖昧な表現で、何かを隠している感じですよね。マスコミもこんな文章に納得してほしくないですが…。

by ガンガンガン速 (2011-03-28 12:39)