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いよいよ中国オリンピック [スポーツ]

 4年に一度の世界の平和の祭典、オリンピックが中国で開催される。「北京オリンピック」と言うけれど、会場は北京だけではないので「中国オリンピック」と私は密かに思っている。どうでもいい事だけれど。私はかなり熱烈なオリンピック・ファンであると自覚している。私がそのオリンピック・ファンになったきっかけは、中学1年のときの「東京オリンピック」である。(歳がバレたが…)あの時の印象は鮮烈だった。
 まず聖火リレー。今回中国の聖火リレーが話題になったが、あの時も日本中が聖火リレーを見守った。私の中学校も国道に面していたので全校生徒が聖火リレーを応援した。聖火ランナーの持つトーチの先のオレンジ色の炎とそこからたなびく白い煙がいつまでもその位置に漂っているのが印象的だった。真っ白なランニングウェアの二十人ほどの随走員も格好良かった。そのなかにいつも私をいじめるろくでもない先輩も混じっていたが、拍手した。
 競技が始まると連日その結果に一喜一憂した。ウェイト・リフティング、レスリング、柔道、体操、バレーボールなどで日本選手が活躍したが、陸上や水泳などで目立ったアメリカ、ドイツ、当時のソ連の選手なども深く印象に残っている。そして最終日のマラソンは、学校でも授業をつぶしてテレビで応援した。
新聞記事は毎日半分以上がオリンピック関連で埋められていた様に思う。それらを全部とっておいて自分で綴じて後から何度も読み返したものである。だから当時の世界の選手の名前はいまでもかなりスラスラと出てくる。少しオタクっぽくなるが、陸上10000メートルのガムーディ、円盤投げのアル・オーター、水泳1500メートルのロイ・サリー、女子飛び板飛び込みのエンゲル・クレーマー、陸上女子800メートルのアン・パッカー、水泳女子背泳のキャシー・ファーガソンなど、一般に知られていないマイナーな選手名も出てくる。

 以来、夏冬を問わずオリンピックには関心を持ち続けて来た。人間が技や力を競うというのは本当に見物として面白いと思うし、その中に隠れている様々なドラマ、感動の秘話などが明かされるともうたまらなく、その中に同化してしまうのである。ガチンコのスポーツには少なからずそうしたドラマがあると思う。それらが人々に与える感銘、感動はそれ自体が深い芸術性を含んでいるからではないだろうか。申し訳ないが「興行」としてのスポーツにはそれが全くないわけではないが、あまり強く感じられないのである。なにがそうとは言わない。

 で、今回の中国オリンピック、色々と始まる前から物議をかもしていて、競技が始まってからも色々な物議が予感されるが、私はここに世界から集う選手たちの気持ちに寄り添って楽しみたいと思っている。採点系の競技で明らかな不公平や誤審があれば、選手の怒りや悔しさをともに感じながら、それもこのオリンピックの一部である事は受け容れようと思う。
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