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残される家族への思いやり [写真]

葬儀の遺影写真を手がけるようになって15年くらいになります。
今まで数百人の遺影写真を制作させて戴きました。
葬儀(お通夜と告別式)で祭壇に使う写真はスナップの写真から作る場合が多いのですが、様々です。
おしなべて、あまり「良い写真」と言えるものが少ないのです。
「縁起が良くない」ということから、葬式の準備をするものではないからです。

しかし、常々思うのですが、人は必ずいつか死ぬものです。
多少早いか遅いかはあっても、いつしか必ず寿命は尽き、人と別れなければならないのです。
葬式の遺影写真は、その人の人生で往来した人々との最後の「お別れ」です。
だから、出来るだけ「良い思い出」に残るような写真があると良いなと思います。
後に残される人たちへの「思いやり」と言っても良いと思います。

写真家のはしくれとして、私はそういう心がけの方の写真作りをお手伝いします。
ご自宅に伺い、世間話や昔話、時には自慢話なども聞かせて戴きながら、
その人らしい最高のほほえみの写真を撮らせて戴きます。
そして「肖像写真」として納めます。いざというとき、それが遺影になるのです。
準備をしておくと意外にその時が巡ってこないと言うこともありますが。
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