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続・激甚災害を目前にして

 学期末で仕事に追われながらずっとこの地震と津波による現地の被災者、そして二次的な人災(私は敢えて人為的な災害と考えています)である福島第1原発の事故とその周辺の人々に想像を巡らせています。もし私が当事者だったらどうなのだろう。

 今はともかくわずかながら募金をするくらいのことしか出来ません。一時的なものではなく、この先も自分の帰属する組織を通じての支援活動に出来ることをしていくしかないでしょう。

 それにしても特に強く考えさせられるのは原発事故です。今から25年前でしょうか。1986年のチェルノブィリの事故の後広瀬隆氏の「危険な話」をきっかけに私も原発に興味を持ちました。たしか「朝まで生テレビ」でも何回かテーマになりました。 たまたま偶然ですが2月7日にこんな動画を紹介していました。
http://www.youtube.com/watch?v=ry_WACFd8Ds&feature=related

 その後1988年6月に東京・飯野ホールでダイヤモンド社主催の公開シンポジウムがあり、聴講しました。その時のパネラーが作家の広瀬隆氏、原子力技術者の田中三彦氏(元圧力容器設計技術者)、原子力研究所の桜井淳氏(当時理科大助教授)の三氏でした。その場で田中氏から安全性に関する重大な欠陥が指摘され、翌日の朝日新聞でもニュースになりましたが、その後東電をはじめとした関係者は曖昧な答弁に終始し、結局大きなニュースになりませんでした。

 今回の事故の経緯を見ていて日本の原発運転の当事者は「20年以上前の時と殆ど変わっていない」と感じます。今もNHKその他で原発事故のニュースを流していますが、どれもはじめに安全ありきで「ただちに健康には影響ない」を繰り返し、強調しています。はたして本当に心配ないのでしょうか。
震災_005.jpg

 空気中に漂う放射性物質の原子一粒でも吸い込んだら、肺胞での体内被曝で○○マイクロシーベルトの何万倍もの放射線を体内から浴び続けることになります。レントゲンやCTのような何秒間ではなく、何年間もです。雨が降れば放射性物質は地面に定着します。海にも漂います。今のチェルノブィリの現実を見るとおりです。


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